本日の1枚 Wild Nothing

 Wild Nothing / Gemini (CD)

Gemini

Gemini

 
 ちょっとシューゲイザー的なモノを聴きたくて引っ張り出す。米国はヴァージニアの1人ユニット、2010年リリースの作品。
 シンセも多用したサウンドは、ややシューゲイザー・テイストという程度の寝室ポップでありますが、しかし音ではなく感性が、80年代後半のあの頃の雰囲気に溢れているのです。
 オープニングの『Live In Dreams』から、正しくニュー・ウェーヴしてると言いたい世界観。続く『Summer Holiday』も、初期ニュー・オーダーなループ感で。
 なんか薄暗い中にキラキラ光が垣間見える『Drifter』、儚げな男女ヴォーカルがへぼへぼ感いっぱいの『O Lilac』とか、ちょっとした甘美さも好いのです。
 
 『Confirmation』なんてエレクトロな要素が強いのだけど、でも確かにマイブラの遺伝子を感じたりします。
 お気に入りは、ピコピコ音で始める『Bored Games』。どよーんとしたフィードバック・ノイズを背景に、キラキラ系のシューゲイザー・テイスト、そして情けない男女ヴォーカルが発する薄いハッピーさが素敵なのです。
 
 
 Bored Games