本日の1枚 Miles Davis

 Miles Davis / E.S.P. (CD)

Esp (Reis)

Esp (Reis)

 
 マイルス「黄金のクインテット」と呼ばれるウェイン・ショーターハービー・ハンコックロン・カータートニー・ウィリアムスとの5人組。その編成でのファースト・アルバムが、1965年にリリースされたこの盤であります。
 などど書きましたが、世の音楽ファンの皆様は百も承知でありましょうか。マイルス初心者の僕には、このリズムのシャープさとモダンな雰囲気、そしてまとまった美しさがとても印象的に思えます。だって、長い間「アガルタ」しか持ってなかったんだもの。
 
 とりあえず冒頭のタイトル曲『E.S.P.』。ショーターらしい高速で突っ切る曲ですが、これ、レアグルーヴを好んでた頃に聴いたらきっとハマっただろうなぁ。モダンさとスリリングさがカッコ良くって、マイルスもペットも突っ走ってる。
 ハービー・ハンコックの『Little One』はメロウな美しさが光るバラードで、ロン・カーターの『R.J.』はちょいと実験的かつファニーなリズムがまたカッコいいし。
 マイルス・オリジナルの『Agitation』は、とりあえずトニー・ウィリアムスのトライバルなドラムが引っ張る引っ張る。そして、散々じらしてからマイルスのソロがミステリアスに始まる。クールなハービーの演奏も好いなぁ。
 
 僕のお気に入りは、8ビートな『Eighty-One』。割りとシンプルに聴こえますが、その裏で変化しているリズムにとても惹かれます。
 そして、各人が発する音と音との隙間がとてもカッコ良い。無音が重い。
 
 
 Eighty-One