本日の1本 ファイナル・デッドサーキット

 
 友人カップルと一緒にカーレースを観戦するニックは、レース場全体が巻き込まれる大事故の予知夢を見る。直前に外に出て命拾いしたニックたちであったが、訪れるはずだった「死」が、やがて彼らを襲い始める、、、というストーリーです。
 (以下、ネタバレありです。)
 
 ファイナル・デスティネーション・シリーズの4作目。ストーリーはもう完全にワンパターン化してますな。何のヒネリもありません。また、3作目の感想にも書きましたが、1作目と2作目にあった上質なサスペンス感が全く失われています。
 そのせいか、特にこの4作目は評価が高くないようですが、しかし僕はシリーズの中でも一番好きだったりします。
 より残酷なスプラッタ描写を、いかにして面白おかしく提示できるか。人体の破壊を純粋に楽しもうという非道徳的な姿勢が痛快であります。
 
 今作はとりあえずオープニングすぐのレース場の事故シーンが凄まじい。大迫力で車や観客席が吹っ飛びます。
 こんな大規模な特撮を、単なる前振りとして惜しげも無く使っちゃうのも凄いよなぁ。
 
 飛んできたタイヤで身体も粉々。
 
 そして、ピタゴラスイッチ的な仕掛けも面白い。散々前振りしておいて呆気なく別の仕掛けで死んじゃったりとか、「そっちかよ!」と突っ込ませるセンスもまた素晴らしい。
 ラジオから流れる平等を唱える歌を聴きながら、人種差別主義者が燃えて爆発したりとか、微妙な笑いのセンスも好いのだなぁ。
 
 
 5作目の「ファイナル・デッドブリッジ」も傑作だったし、ぜひとも続けて欲しいシリーズであります。