本日読んだ2冊

 「街場の読書論」

街場の読書論

街場の読書論

 ブログから書物に関するエッセイ的なモノを寄せ集めた一冊。しかし、面白い。
 内容に関わらずサクサク読めてしまい、かつ、いちいち腑に落ちる。この技法に相変わらず唸らされます。
 実は読んだ後にあんまり内容が頭に残ってないのに、なんだかわかんないけど妙にモチベーションが上がっちゃうんですよ。
 だからブログをまとめただけであっても、同じような内容を繰り返してるだけでも、ついつい読んでしまうんだなぁ。
 
 「インサート・コイン(ズ)」
インサート・コイン(ズ)

インサート・コイン(ズ)

 懐かしのゲームをネタにした連作短編。ゲーム雑誌のライターがマリオやドラクエなどに絡めた、「日常の謎」系ミステリな内容であります。
 例えば、古い友人が「ドラクエ3の最大の伏線は?」というメッセージを残して自殺する。ドラクエ・ファンであれば、その答えに納得するとともに、ストーリーと自分の甘酸っぱい記憶の交錯により、ついジーンとくるはず。
 いやいや、どれも想定外に「いい話」でした。泣かせます。