本日の1枚 Elbow Bones & The Racketeers

 Elbow Bones & The Racketeers / New York At Dawn (CD)

NEW YORK AT DAWN ~ EXPANDED EDITION

NEW YORK AT DAWN ~ EXPANDED EDITION

 
 キッド・クレオールが手掛けた大所帯バンド、1984年リリースのアルバム。
 スウィング・ジャズからディスコなサウンドは、やはりオリジナル・サヴァンナ・バンドの系譜にあるのですが、さらに歌謡曲寄りなラテン・テイストであります。どこか懐かしいサウンドなんだけど、それは昭和歌謡に対する懐かしさと同種であるように思えます。
 
 さて、とりあえずは冒頭の『A Night In New York』。豪華なホーン・セクションが下世話に盛り立てる、多幸感いっぱいのディスコ曲。コケティッシュな女性ヴォーカルも素敵です。
 続く『Other Guys』もハッピーな音なんですが、トライバルなパーカッションとダブな音処理がモンド・ジャズなテイストであります。
 この1曲目と2曲目がもう最高でして、そのためにアルバム買っても損はないという感じでして。
 
 4曲目以降は、ビッグバンドな演奏のせいだけでなく、昭和歌謡な雰囲気の曲が続きます。ディスコしてはいますが。
 微妙に場末な、インチキ臭いラテンなテイストもそれはそれで好し。
 
 CDにはボートラが6曲収録されていますが、その中でのお気に入りは『Happy Times (Extended Version)』。
 スリリングなアレンジの中で拙く浮遊する、キュートな女性ヴォーカルにキュンときます。
 
 
 A Night In New York