本日の1本 ジンジャーデッドマン
- 出版社/メーカー: エプコット
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: DVD
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殺人鬼ミラードに父と兄を殺されたリー。ミラードは死刑となるが、ある日、リーたちが経営するパン屋にジンジャーブレッドの粉が送られてくる。リーたちはその粉で人形のクッキーを焼くが、、、というストーリーです。
(以下、ネタバレありです。)
まぁ、パッケージの写真どおりにパペット系ホラーであります。しかし、襲いかかるのはクッキーだ。
わざわざ説明するまでもないけど、送られてきた粉は殺人鬼の遺灰だったのであります。送り主は殺人鬼の母親だと。
当然ながら、ヒロインたちに襲いかかる転生した殺人鬼。しかし、何度も書くが襲いかかるのはクッキーだ。何の迫力もないのであります。
例えばパペット系ホラーによくあるような生理的な恐怖を感じさせるわけでもなく、血飛沫があがるスプラッタな要素があるわけでもない。
また、クッキーが襲いかかるのに、ニヤリとさせるコメディ要素すらもない。
襲われて生クリームを盛られ、ケーキにされちゃう女の子。グロも無ければ、さらにエロも無いのだ。
なんともまぁ、見所の無い作品なのであります。
登場人物も微妙に珍妙。パン職人はプロレスおたくの学生で、なんと、最後はクッキー男を喰って退治しちゃいます。
その後の展開はまぁ言うまでもありませんね。
しかし、まるで見所の無い作品にも関わらず、なぜか最後まで観ちゃいました。
古いフォルムを観ているような映像のセンスと、あまりにもトホホな世界観が、逆にいい感じに情けないテイストを醸し出しています。
ヘンに「狙った」感がないのも好感が持てます。いや、そもそもクッキーな時点で「狙って」いるんでしょうけど。
そしてなんと、この「ジンジャーデッドマン」はシリーズ化され、続編が数作もあるようです。
わかるような、わからないような。いや、やっぱりわからない。