本日の1本 テイク・シェルター
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: DVD
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妻、耳の不自由な娘と3人で慎ましくも幸せに暮らしていたカーティスは、あるときから嵐に襲われる悪夢に悩まされるようになる。大災害を予想した彼は地下シェルターを作り始めるが、そのために家計を費やし、友人を裏切り、さらに会社もクビになり、、、というストーリーです。
(以下、ネタバレありです。)
なんとなく竜巻が襲いくるパニック映画だと思って借りたのですが、むしろ心理劇、そして家族愛を描いた人間ドラマなお話でした。
日々悪夢を見続けるだけでなく、仕事中でも幻覚を見るようになってしまうカーティス。周囲の心配と同様、本人も自分が統合失調症ではないかと悩んでいく。
しかし、やはり夢を信じ、大金をつぎこんでシェルターを作り始めるカーティスを、最終的に(精神病者として)受け入れていく妻との葛藤と愛情がなかなか見事に描かれています。
穏やかな男の精神が徐々に崩壊していく様を演じるのはマイケル・シャノン。
主人公カーティスが感じる恐怖、そして正気を保つことができなくなっていく 変容が、観ているこちらにヒリヒリと伝わってきます。
戸惑い傷つきながらも精神に異常をきたした夫を支えようとする、妻役のジェシカ・チャステインも素晴らしい。
正直ストーリーはイマイチな感がありますが、マイケル・シャノンとジェシカ・チャステインの演技力によって最後まで緊張感がキープされますね。
しかし、あまりに予想どおりのラストは・・・。