本日の1枚 Enchantment

 Enchantment / Utopia (LP)

ユートピア(紙ジャケット仕様)

ユートピア(紙ジャケット仕様)

 
 デトロイトのソウル・グループ、エンチャントメントが1983年にリリースしたアルバム。プロデュースはマイケル・ストークスです。
 まぁいかにも80's前半らしい、ライトにファンクでメロウなディスコ・アルバムなんですけど、そんなマイケル・ストークスのサウンドにエマニュエル・ジョンソンのファルセットが絶妙に響きます。
 これだ!というポイントは特にないんですけど、しかし欠点の見当たらないと良盤であろうかと思います。
 
 オープニングの『Give It Up』は、マシナリーなビートのエレクトロ・ファンク。しかもちょいと甘いし。「うっ!はっ!」なコーラスも素敵です。
 続く『Come Be My Lover』は、軽やかなシンセを中心に据えたライト・メロウなディスコ曲。「1999」の頃のプリンスみたいな音に思えました。
 そして『Love Struck』は、ファルセットがたまらないスウィート&泣かせるバラード。このあたりがもう、いかにも80's前半なメロウ・ソウルなのですよ。
 
 ライトなエレクトロ・ファンクの『Here's Your Chance』は疾走感が素晴らしく、ジェントルに歌い上げる『Don't Fight The Feeling』や『Gotta Find A Love』なんかも好い。
 あとはまぁ、ディスコ(80年代の)で盛り上がらない時間にかかってそうだけど曲としては佳作でいい感じ、みたいな『Somebody's Loving You』とかも好きです。
  
 
 Give It Up