ここ数日で読んだ3冊

 「ブラックアウト」

ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 第2次大戦下のロンドンにタイムトラベルして歴史を研究する2060年の史学生たちがトラブルに巻き込まれ、微妙に歴史が変わってしまうというお話。
 と書いても、この面白さは伝わらないでしょう。決して派手なアクションなどはないんだけど、しかしなぜか手に汗握るハラハラ感が凄い。
 768頁も一気読みしてしまいましたが、しかし謎が提示された段階で終了。おっと、第1部なんですね、これ。続編が待ち遠しいよ。
 
 「ご近所美術館」
ご近所美術館 (創元クライム・クラブ)

ご近所美術館 (創元クライム・クラブ)

 会社の近所にできた私設美術館に通う平凡なサラリーマンが、美術館の美人館長と不美人なその妹とともに、常連客を巡る「日常の謎」を解決していく短編集。
 しかし、何となく期待していた美術ネタな要素は皆無で、その代わりにミステリよりもラブコメな要素が強い。
 いかにもなキャラ設定とかライトさがまぁ楽しいけどね。
 
 「コミュニケーションは、要らない」
コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)

コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)

 タイトルに反し、コミュニケーションの在り方を論じています。著者の思いをエッセイ風に散りばめた内容は、あんまりまとまりがないけれど、どのページにも怒気と毒気が充満しております。
 思考を停止して目の前の事象に情動的に動く日本人の習性に反発、あえて原発推進を唱えてみたりとか、言ってる内容に共感はできないが、天の邪鬼に突っかかる著者の姿勢には共感を覚えます。