本日の1枚 Roman Andren

 Roman Andren / Lovin' You (CD)

ラヴィン・ユー

ラヴィン・ユー

 
 謳い文句は”北欧のデオダート”。以前聴いたアルバム「ファニータ」がとても好かったので、日本企画のカヴァー・アルバムも聴いてみました。
 その「ファニータ」はまるで70年代のメロウ・ブラジリアンな質感が素晴らしかったのですが、こちらはシンプルにボッサ・ジャズなアルバムでした。タンバ・トリオみたいに、とてもクール。
 
 とりあえずまぁ、冒頭の『Happy Sad』カヴァーに悶絶。
 ピアノを中心とした軽やかなサンバ・ジャズ。インストなんですけど、サビ部分のみ、おっさんコーラスが入ります。
 シンプルだけどカラフルな印象で、ウキウキな多幸感がとても素敵。
 
 アルバム・タイトルの『Lovin' You』はどんな風に料理されるのか期待していたのですが、ありゃりゃ、全然ブラジルしてないよ。
 マイコー『Rock With You』のカヴァーもちょっと印象薄いし。
 しかし、早口女性ヴォーカルが素敵な『Crickets Sing For Anamaria』、サンバ調に薄いめなアレンジの『My Cherie Amour』、呑気にラテンな『Let's Stay Together』、スリリングにボッサ・ジャズしてる『愛の讃歌』とか、あまり凝らないタイプの曲は結構好い感じであります。
 
 
 Crickets Sing For Anamaria