本日の1枚 Ringo Deathstarr

 Ringo Deathstarr / Mauve (CD)

モーヴ

モーヴ

 
 米国シューゲイザー系バンドのサード・アルバム(フル・アルバムとしては2枚目)。そもそも洋ものロック系な新譜を聴くことがほとんどなくなってしまったのですが、ペインズとこのバンドだけは何となく聴いています。
 前作はいかにもマイブラ・チルドレンな感じでしたが、より轟音なギターはよりヘヴィに、メロディはより分かりやすいポップさになっています。
 何を言ってるんだか分からなかった女性ヴォーカルがちょっと明瞭になってる点が残念ですが、まぁこれはこれで好みであります。
 
 先行シングルの『Rip』でスタート。ギュイーンてなギターはシューゲイザーな轟音ではなく、かつてのグランジに分類されそうな音であり、ちょっと好みが別れそうな感がありますが、儚げキュートな女性ヴォーカルはやはり素敵ですね。
 ぼわーんと耽美にドリーミーな『Brightest Star』や『Girls We Know』なんかは、前アルバムと同様にマイブラで言えば「ラヴレス」的ですが、今作では「イズント・エニシング」的な曲もあり。『Burn』とかね。
 日本盤ラストの『Kiss Me If You Want It』なんて、タイトルからまぁそんな感じですね。とてもアーシーで素敵な曲であります。
 
 お気に入りは、どたどたと高速なリズムで疾走する『Drain』や『Slack』。フィードバック・ノイズもいい具合です。
 あと、アレックスの歌声を堪能するには『Fifteen』。メイン・ヴォーカルではなくコーラスな曲なんだけど、儚げに「うぅー」てな声にキュンときました。
   
 
 Rip
 
 
 Drain