ここ数日で読んだ3冊

 「野生の科学」

野生の科学

野生の科学

 経済や何やかやをレヴィ=ストロースの神話公式で分析したりとか、ここ最近の著作では見られなかった、気合いが入った力作。非常に刺激的であるが、ペテンに掛けられたような読後感が残るのもまた好し。
 深沢七郎を語った章と、アースダイバー的な章が特に面白かったですー。
 
 「Google Earthで行く火星旅行」
Google Earthで行く火星旅行 (岩波科学ライブラリー)

Google Earthで行く火星旅行 (岩波科学ライブラリー)

 
 Google Earthで見ることのできる写真を用いた、架空の火星観光旅行。
 火星の「名所」の紹介は、理系素人にもわかりやすくてワクワクしちゃいました。
 
 「限界集落株式会社
限界集落株式会社

限界集落株式会社

 
 過疎化が進む父の故郷の村を再生させようとするエリートコンサルと、彼とぶつかりながらも協力して事業を進める地元民たち。
 抵抗勢力との格闘を経て希望に繋がる結末へ、という展開はエンタテインメントしてなかなか面白い。
 けど、高飛車な主人公が後半でいきなりイイ人になっちゃったとりとか、心の葛藤の過程などを経ないでハッピーに終結する流れが惜しい。