本日の1本 ダーク・シャドウ

ダーク・シャドウ Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

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 横恋慕な魔女の恨みを買ってヴァンパイアと化されバーナバスは、200年の眠りから目を覚まして子孫の前に現れた。しかし、かつて栄華を誇った家は没落しており、バーナバスは一族を復興させようと奮闘を始めるが、、、というストーリーです。
 (以下、ネタバレありです。)
 
 ジョニー・デップティム・バートン監督のコンビによる作品。てことで何となく想像していたとおりの世界観にニンマリ。
 60年代のTVドラマのリメイクだそうで、もと作品のストーリーはどんなだか知らないのだけど、こりゃちょっと悪ノリが目立ちますな。
 
 脈略も無く登場して歌うアリス・クーパー
 
 しかし、基本路線はかなりシリアス。ブラックなユーモアをやたらと散りばめながらも、なぜかコメディに徹しない。
 そして、ヴァンパイアと魔女の対決が軸になるのに、ホラー的にも押し切らない。と言うか、あんまり対決もしてないし。
 
 出会ったら対決どころかベッドインしちゃう2人。あぁやってしまった感が滲み出るここのジョニー・デップの演技は素敵だ。
 
 けどまぁ、世界観はとても素敵なんだけど、細々とした設定に深堀りがされない展開は非常に残念。
 主人公はヴァンパイアでヒロインは清楚な女性、ときたら、ヴァンパイアなのに人間を愛することにもっと苦悩しないとダメじゃないかなぁ。
 また、突然に狼人間になっちゃったり、どんどんハチャメチャになっていって、しかもそれが伏線として機能せずに終わってしまう。
 その中途半端さがまたティム・バートンらしい感じではありますが。
 
 女性を妖しく美しく魅せる映像はやっぱ好いですけどね。
 
 あと、音楽がとても素敵でした。カーペンターズとかを絶妙に配置。