本日の1枚 Ruthann Friedman

 Ruthann Friedman / Hurried Life (CD)

Hurried Life

Hurried Life

 
 米国の女性SSW、ルーサン・フリードマンのレア音源集。1965年から70年までに録音したデモなどを収録。
 ルーサンといえば、1969年にリリースされたアシッド・フォーキーなアルバム「Constant Companion」の完成度の高さも然ることながら、やっぱり、アソシエーションの名曲『Windy』の作者としての印象が強いですね。
 さてこの盤には、その『Windy』のセルフ・カヴァーも収録されています。アコギを中心にしたシンプルなアレンジで、しかしその静かな躍動感も素晴らしい。
 
 そんな『Windy』以外はほぼアコギのみの曲ばかりで、前述のアルバムと同様にアシッド・フォーキーな感触。
 あまり内省的になりすぎず、じんわりと優しさと哀愁が響いてくるアコギの音色と歌声がやはり素晴らしい。
 こんなに飾り気のないシンプルな曲なのに、なぜこんなに味わい深い、懐の深い印象を受けるのか。
 線の弱い音と儚げな歌声が光る『Sky Is Moving South』や、微サイケな色合いの『Southern Comfortable』あたりが特にお気に入りでした。
 
 ラストの『Little Girl Lost & Found』だけは、かなり色鮮やかなサイケ・ポップ。
 Garden Club というグループで制作したそうで、ぐるぐるメリーゴーランドなイメージのおもちゃっぽいキュートさのアレンジも好いです。ちなみに、Tandyn Almer の作品だと。
     
 
 Windy
 
 
 Sky Is Moving South