ここ数日で読んだ3冊
「東京プリズン」
- 作者: 赤坂真理
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: 単行本
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母、死したヘラジカ、ベトナムのシャム双生児、そして大君が語る言葉を浴びつつ、一度は敗れた過去のディベートに決着をつける。
タブーともいえるこのテーマに踏み込み、胸がすく「言葉」を語り得る著者の筆力は凄まじい。折口信夫アニミズムっぽい天皇論はなんとなく曖昧に終わっちゃっても、「私」の物語は完結し得ている。
ドキドキハラハラするような場面はないのに、読んでる間ずっと心臓はバクバクしてました。久々に小説を「読んだ」気分です。
「鬼談百景」
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/07/20
- メディア: 単行本
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構えて読んだけど、あんまり怖くなかった。ホッ。超短編ばっかだからね。小さくゾクっと。
「あの日からの建築」
- 作者: 伊東豊雄
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/10/17
- メディア: 新書
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そして、社会と建築家の距離感に身悶えする、震災後の建築家の苦悩がヒシヒシと。