本日の１枚 坂本龍一

　坂本龍一 / Bricolages (CD)

Bricolages

　
　アルバム「Chasm」のリミックス盤。リミキサー陣には、小山田圭吾に青木孝允、アルヴァ・ノト、クレイグ・アームストロングなどの名前が並んでいます。
　ちなみに「Chasm」は2004年、「Bricolages」は2006年のリリース。どちらの盤も、まぁいかにも当時の（ちょいポップな）エレクトロニカ系にアレな感じなんですけど、僕はオリジナルよりもこっちのほうが好きなんです。
　特に冒頭の『War & Peace AOKI takamasa Remix』。ブツ切りされた電子音と「声」の柔らかなポップさが素敵。　
　『War & Peace Cornelius Remix』は同じく柔らかな感触で、ちょっとピコピコな電子音もキュート。
　当時はこのテの心地良い音が好きだったなぁ。今でも好きですけど。
　
　オリジナル曲の料理の仕方という点では、『20 msec. Craig Armstrong Remix』がベスト。超然とした原曲に加えられる音が夢幻的に配され、電子ノイズが穏やかにたゆたうような感触。
　決して耳障りのいい音じゃないのに、とても心地良い。
　しかしまぁやっぱ細野ファンとしては、ラストの『lamento Haruomi Hosono Remix』でしょうなぁ。
　雰囲気は前述の『20 msec. Craig Armstrong Remix』と同様なんだけど、モンドなテイストが醸し出すノスタルジックさがまた素敵です。
　
　
　War & Peace Cornelius Remix