ここ数日で読んだ3冊

 「時間ループ物語論

時間ループ物語論

時間ループ物語論

 タイトルどおりに時間がループする物語を分析。まずは東浩紀大澤真幸などゼロ年代な人たちの言説を批評し、古今東西の物語に言及しながら時間ループ物語を普遍化していこうと試みる。このあたりはかなり面白いよ。
 しかし、後半はちょっと論点がぼやけていって、なんだか恨み節みたいに。それはそれでまた面白いんだけど。
 
 「デッドマン」
デッドマン

デッドマン

 死体の一部が切り取られる殺人事件が連発、犯人は持ち去ったパーツで人造人間を、、、。ゴシック系ミステリと思いきや、意外にも直球な人情警察小説でした。
 ストーリー展開の妙が素晴らしく、一気読みしてしまいました。
 
 「ラブ・イズ・ア・ミックステープ」
ラブ・イズ・ア・ミックステープ (ヴィレッジブックス)

ラブ・イズ・ア・ミックステープ (ヴィレッジブックス)

  • 作者: ロブ・シェフィールド,雨海弘美
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: 文庫
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 過去に作成したミックステープを聴きながら、急死した妻との思い出と自分の人生について振り返る。
 ズルズルと引きずり続ける姿勢の甘酸っぱさに胸キュン。