本日の1枚 Peter, Paul And Mary

 Peter, Paul And Mary / Peter, Paul And Mary (CD)

ピーター・ポール&マリーI(紙ジャケット)

ピーター・ポール&マリーI(紙ジャケット)

 
 今日はPPMのファースト・アルバムを聴いていました。1962年にリリースされた名盤。まぁ有名曲ばかりの盤なので、何か書こうと思っても非常に書きにくいですが。
 世間のイメージがどうなのかはよく分かりませんが、僕はなんとなく、他の所謂モダン・フォークな人たちとはちょっと違って、ソフト・サイケな印象を持っています。
 もともとフォーク系には全く興味も無かったんですけど、セルメンのアルバム「スティルネス」と同質の感触な盤を探してたら、ここに行き着いたような。
 ちょうど今頃に聴きたい、静謐な空気から「冬」のサイケ感を感じるのです。
 
 ウキウキなリズムでコーラスの妙を楽しめる『Early In The Morning』とか、アッパーな曲調に歌声のキレもカッコいい『This Train』とかよりも、穏やかなハーモニーの中にどこか虚ろな空気を感じる『Sorrow』や『It's Raining』のほうが好き。
 僕の普段の好みからいうと、軽やかなパーカッションやブリブリしたベースがじわじわグルーヴィな『Bamboo』がジャストではありますが、『Lemon Tree』の微妙な高揚感にゾクっとくる瞬間を体感するとやはり名曲なんだなぁと思ったりします。
  
 
 Bamboo / It's Raining