本日の1枚 New World
New World / Listen To The Man (LP)
どういうグループなのか全く情報が無いのですが、米国イリノイ州のレーベル Four Most から1971年にリリースされたフォーキーな3人組。
Four Most というレーベルも宗教系CCMなレーベルのようでイマイチ謎なんですけど、しかしどうして、このアルバムの素敵さは全くの想定外な感じ。ジャケも黒いだけだしね。
裏ジャケにはギターを弾く男2人と、その2人に挟まれて歌う女性ヴォーカルの写真が。これだけ見るといかにもありがちにPPM的なフォーク・サウンドを想像しちゃいますが、シルキーに包み込むソフトなアレンジが実に素晴らしいのであります。
オープニングの『Peace And Love』は、リズミカルに弾むCCMサウンドで、高速なリズムにも関わらず穏やかな多幸感がじんわり滲み出るアレンジが好いのです。
そして、続く『The Proper Ornaments』が白眉。もちろん(?)フリー・デザインのカヴァーですけど、触れれば壊れそうなほどの穏やかなサウンドがあまりに素敵すぎます。
「パパパー」なコーラスも、脆いキュートさにキュンときました。
その他カヴァーでは『明日に架ける橋』なんかも演ってますが、これもまた穏やかで美しいハーモニーが儚げ。
そう、なんか脆い雰囲気がとても好いのです。
ソフト・ロッキンな『We Want To Change The World』でも、ふんわりと柔らかなコーラスがやはりとても儚げで甘美です。
『Loving Is Forever』や『Listen To The Man』の歌声なんて、簡単に折れちゃいそうな弱々しさ。
(YouTubeに動画なし。まぁ仕方ないわな。)