本日の1枚 My Bloody Valentine

 My Bloody Valentine / Ecstasy & Wine (CD)

Ecstasy & Wine

Ecstasy & Wine

 
 マイブラといえばやはり「Loveless」あるいはその頃のシングル、または「Isn't Anything」あるいはその頃のシングル、ということになりましょう。すべてクリエイションからですが、それ以前にリリースしていた何枚かのシングルも、趣は違えどなかなかの良作であります。
 これはLazyというレーベルから1987年にリリースした2枚のシングルを収録した盤で、バンドの了承を得ずに勝手にアルバム化されたということでレーベルとの間で随分ともめたそうで。
 
 まだ轟音ギターを聴くことはできませんが、それ故に剥き出し状態のメロディなどは、普通にギター・ポップとしての良質さを味わえます。
 青春なネオアコサウンドに、時折ジザメリなテイストを交えて。もちろん耽美な轟音ノイズも好いですが、こういうキラキラした音も好い。
 
 オープニングの『Strawberry Wine』から、透明感いっぱいな煌めきギタポ。これはマイブラ・フォロワーの Lushっぽかったりして。続く『Never Say Goodbye』は、ジザメリ系の轟音ギターに、爽やかな掛け合いヴォーカルがこれまたキラキラ。
 『Can I Touch You』はちょっとヘボいアノラック感で、『She Loves You No Less』はこれまたモロに青春ギタポで・・・。
 ソニック・ユース的に始まる『Clair』も、気付けば爽やかなギタポ曲になってるし。
 なんというか「Isn't Anything」以降では味わえない、ちょっとハッピーな感も好いね。
 
 
 Strawberry Wine
 
 
 She Loves You No Less