本日の1枚 Echo & The Bunnymen

 Echo & The Bunnymen / Porcupine (LP)

Porcupine

Porcupine

 
 先日のNHK FM「パンク/NW三昧」にて、いきなりキュアー『In Between Days』とエコバニ『The Cutter』がかかって、懐かしくてもうキュンときちゃいました。この2曲、自分の中ではニュー・ウェーヴを代表する青春の2曲!(異論は多そうですが)
 その『The Cutter』を収録しているのが、エコバニ3枚目のアルバム「Porcupine」。1983年のリリース。
 それまでは、ヴォーカルのイアン・マカロックはジム・モリソンに喩えられたり、音楽も「ネオサイケ」と分類されたりしており、まぁ実際にそんな音だったんですけど、このアルバムではいきなりポップになっちゃいました。
 硬質さと耽美さはそのままに、疾走感と聴きやすさが素晴らしく、高校生だった僕はすっかり魅了されました。
 
 何と言っても冒頭の『The Cutter』。ちょっと民族音楽風のメロディで始まり、疾走感いっぱいに駆け抜けるカッコ良さ。
 続く『Back Of Love』は当時一番好きだった曲で、その疾走感にゴージャスさを無理矢理に加えたようなアレンジ。その破れかぶれ感が素敵に思えてました。
 その他はまぁ、同様にポップで躍動感あふれる曲もあり、ネオサイケ的に陰鬱な曲もあり、ポジパン的だが録音の妙を活かした曲もあり。
 今聴いて面白いと思ったのはラストの『In Bluer Skies』。ヘンテコなリズムで始まり、ダンサブルでありながらどどーんと息をもつかせない展開を見せる。なんかでもモンド感が好いなぁ。
 
 
 Back Of Love