本日の1枚 Bermuda Triangle

 Bermuda Triangle / Bermuda Triangle (CD)

Bermuda Triangle

Bermuda Triangle

 
 米国のサイケ・フォークな男女デュオ。1977年に自主制作でリリースされた盤ですが、ボートラ6曲入りでCD化されています。
 可憐で気品のある女性ヴォーカルが素敵なんですけど、加えて、中途半端にぐにゃぐにゃしたサイケ感もまた素晴らしい。
 
 とりあえず、冒頭の『Night In White Satin』に参りました。ムーディー・ブルースのカヴァーですが、じめじめした暗さの神秘的なサウンドにどんよりとした男性ヴォーカル、そして神々しい女性ヴォーカルが光を射す。
 雰囲気は幻想的なんだけどメロディとかはキャッチーで、ダウナーなドリーミーさと親しみやすさが同居する逸品。
 もう1曲のカヴァーは、エアロスミスの『Dream On』。これもドリーミーなサウンドで、凛とした美しさの女性ヴォーカルがまた好いのです。
 
 微妙に野暮ったいサイケ感の『Right Track』、沈み込むようなサイケ感の『Wind』などと、静謐かつユラユラしたサイケデリックさが中心。
 と思いきや、いきなりハッピーにトラッド調の『Lark In The Morning / Swallow Tail』、ウキウキにカントリー調の『Louisiana』と、ガラリと世界観の変わる曲が挟まれるのもまた面白い。
   
 
 Night In White Satin