ザ・ウォード 監禁病棟
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2012/03/02
- メディア: DVD
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(以下、ネタバレあり。)
ジョン・カーペンター監督、10年振りの新作であります。しかし、これがどうにもパッとしない作品。
閉鎖された空間での起こる不可思議な現象。謎を解き明かそうとする主人公。なんて設定はありきたりだけど、サスペンスな展開はなかなかハラハラさせます。しかし、ここ一番になるとトーンダウン。
じんわりと恐怖を味あわせようというのか、派手にグロなシーンなどはない。しかし、今さら目に突き刺す映像をバーンともってこられてもなぁ。
その割りに、結局は「わっ!」て感じの、単にビックリさせるだけのお化け屋敷な演出に終始する。これではすぐにパターンに飽きてしまうよ。
そして、肝心の亡霊が出てきたらすっかり萎えちゃう。なんだかゾンビ的で、少なくとも怖くない。というか、ちょっと笑える。
しかも普通に実体化していて、主人公と肉弾戦を演じたりする。おいおい。
何より気に入らないのは、実は多重人格者の幻覚でした、なんて安直なオチ。そりゃないよ。というか、カット割りとかも含め、「エンジェルウォーズ」をパクってないかい。
まぁ微妙にザラザラした質感の映像は素敵でしたけどね。