本日の1枚 Lamont Dozier

 Lamont Dozier / Working On You (LP)

Working on You

Working on You

 
 70年代にモータウンで良曲を生み出していたチーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドのラモン・ドジャー。コレはシンガーとしても活動していたラモンのソロ・アルバムで、1981年のリリース。
 なんというか、70'sソウルを80'sブラコンに押し込めたような音作りで、確かなソウルさを保ちつつも小洒落たライトな音作りがとても素敵です。
 まずはフィリー・ディスコなテイストの軽快な『Cool Me Out』で幕を開けますが、続く『Why』からは一気にメロウな波が押し寄せます。
 ソーラー・レーベル的な『Playing For Keeps』は、ちょいとエレクトロニックな要素も強いですが、しかしあくまでもライト。
 A面ではメロウ・ダンサーな『Nobody Told Me』が白眉。煌めきアーバンな音がたまりません。
 
 しかし、本当のメロウな魅力はB面で爆発。
 まずは『Wired Up』。ストリングスなどの洗練されたアレンジもたまらないメロウ・フローターな逸品。エレピの音色も、穏やかな歌声とコーラスも浮遊感たっぷりです。
 続く『Starting Over』も同様にメロウ・フローターな曲ですが、中盤にパーカッションが鳴り響いてダンサー化する展開なども素敵すぎます。ややジェントルであったりソウルフルであったりとサウンドに合わせ変化していくヴォーカルもまた好し。
 いきなりレゲエな『Chained To Your Love』も好いなぁ。メロウな感触はそのままに、レゲエの暑さ&ユルさ&クールさも見事に消化/昇華しています。
 ラストの『You Made Me A Believer』は、爽やかメロウなダンサー曲。エレピのメロウさもストリングスの華麗さも歌声もすべてオブラートに包まれていて、そのマイルドな心地良さに酔いしれます。
 
 
 You Made Me A Believer